ウラコイ2 銀幕の旦那様
もし結婚となったら
前の井野さんみたいな騒ぎとは否にならない
マスコミもやたら騒ぎ立てる
一般人だといじっとけば
そんな大きくはならないが…
「…俳優なんざなるんじゃなかったな」
いまさらながら少し後悔してきた
俳優になったこと。
翌朝は早朝から撮影だった
朝が苦手な俺はまだ眠い
がそんなワガママは 通じない
眠いのはみな同じなのだ…。
「おはよ~ございまず…」
「一条さん、おはよう」
一条さんも朝が得意ではないらしく
まだ眠たそうだった
「…神田さん、昨日の式素敵でした。」
「え…あぁあれね」
ぽつんと呟くみたいに言った
「前もしましたよね、結婚式のCM。あれより良かったです」
「…全部仮なとこが情けないんだけどな」
「早くホンモノ挙げられたらいいですね。わたしちぃ姉に出席許可得たんで忘れないで下さいね。あ…そうだ神田さん、」
パチンと手を叩いた
「ん?」
「母の事なんですけど…、何日か前に連絡があって……」