ウラコイ2 銀幕の旦那様
美帆は嫌な話と言ったまま 何も言わず撮影にはいった
嫌な話…て…
何だろう。
結婚のことかなぁ…。
とりあえず撮影が終わった夜
なぜか工藤君が(美帆もいた)私を呼び出した
「なにがあったの?」
ホテルのラウンジにいき席についた
工藤君は はいと言った
「親父……が、結婚を反対してるんです」
「お父さんが…」
確か縁を切ったから…挨拶は
お兄さんだけだったような
なんで工藤君のお父さんが…
「槌谷さんに分かるように話しますね。まず8月頭に兄と美帆さんの家族と食事に行きました、その時なんとか結婚を許してくれたんです…」
「うん…」
工藤君は淡々と話す
美帆は黙っている
「僕の家族には挨拶はしないつもりでした…勘当同然で家を出たし、知らせても歓迎しないとわかってましたから…」
「…で、」
「兄に知らせたら自然と父に話がいくのはわかってました。けどあっちがなに言われても無視するつもりでしたから…たかをくくってたんですが…」
工藤君は言葉をきった…