ウラコイ2 銀幕の旦那様




「今更になって父親面して美帆さんとの結婚を反対しだしたんです。そんな田舎娘と結婚なんかさせないと…」



「いなか娘…。」


「理由は家の政治力が後退してるせいなんです、父は政治の地盤づくりの為に僕を別の人と結婚させてまた力を取り戻すつもり…だと兄は言っていました」







「でも今更…」



工藤君は 首をふった


「ほっとけばいいんですが。もし結婚しなければ僕の職場を潰すと言ってるんです…」


「職場…って、え!?」




「父にはそのぐらいの力も情報もあるみたいで…、」



申し訳なさそうな低い声で言った




職場…
わたしたちのいる仕事場



「ごめん、みちる。」


「なに言ってんの、美帆のせいじゃないよ。」





普段の美帆からは
考えられない小さな声




「僕も…むざむざ潰ささせるつもりはないです。だから一回家に戻ろうと思います。なんにせよ父と話さければならないから…だから、もしなにかあったら槌谷さんその時は…」


「うん、力になる。大丈夫、いざとなったら茅ヶ崎さんだっているし…」




工藤君は ありがとうございますと少しだけ笑っていた




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