ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…はぁあ」
「ため息つかない」
美帆は よっとソファーから起き上がった
「…あたしついて行かなくていいのかしら、」
「いいんじゃないの、まず工藤君が様子見がてら行くんだし…。たぶん美帆会ったら工藤君のお父さん殴りかねないし…」
「…失敬ね。さすがに殴らないわよ、義理のお父さんになる人かもしれないのに。…まぁ怒鳴りちらすかもしれないけど…」
工藤君は明日お父さんに会いに行くらしい…
とりあえず一人で。
美帆が言うには、
まだ会わせたくない。らしい…
ある程度話をつけてから
美帆に会わせる…と
「なんか真面目だねぇ。工藤君」
「くそがつくくらい真面目なのよ。旬は親父に似てるって…匠さん言ってたわよ」
「やっぱり心配…だよね、」
「…はぁあ」
美帆は うなだれてまたため息をついた
「明日仕事がないのが地獄よ。余計な事考えちゃうじゃない…」
〈翔太目線〉
はぁと息をはいた
「久しぶりね。周も翔太も…お疲れさま」
「お疲れさま…翔太は特にだな」
兄貴はふっと笑った
「別になんて事ないよ。2、3ヶ月だったし…」