ウラコイ2 銀幕の旦那様
◆駄目だと思ってた。
「美帆さん」
工藤くんの声がした
「旬。」
「工藤くん…」
「すいません。待たせてしまいました…」
美帆に はいとお土産らしき袋を渡した
「まぁなんとか話はつきましたよ。この会社を乗っ取るとかはしないみたいです」
「良かった、」
美帆がはぁとため息をついた
「あぁなにが乗っ取るだって?」
「…げ、」
「なんだよ。町谷?おれになにか隠してんのかよ」
茅ヶ崎Pが図々しく会話に入ってきた
「何でもありませんが…」
「ふぅん。あ、そうだ。今日はチロル持ってねぇんだわ、町谷。期待してたら悪ぃから先言っとくよ」
「あたしは別に期待なんてこれっぽっちもしていませんけど!?」
「ははは、お前有名になったぞ。“チロルの町谷”だって」
美帆と茅ヶ崎Pのコントか
ケンカを私は工藤くんと傍観していた
「…元気そうで何よりです」
「うん。」