ウラコイ2 銀幕の旦那様
9月…も初めを過ぎてきた
相変わらず暑い…
工藤くんはなんとか三日くらいで帰ってきた
美帆は心配だ心配だ言ってたから
買い物に付き合ってあげたり色々した
「美帆ね、ちょっと泣いたんだよ。色々心配だっていってさ…」
「そうっすか…お手数かけました」
「お父さん…工藤匡さん、大丈夫だったの?」
工藤君は知ってたんですか?と聞いた
頷くと 工藤君は話した
「多少は頭は柔らかくはなっていたみたいでした。おれの話も聞いてくれたし、…親父も自分で訳わかんなくなっていたみたいで、母も病気になってて…ただおれと話したかったみたいで…」
「そっか…。」
「なんかあっさりするくらい拍子抜けで簡単でした。意地はっていた自分が馬鹿みたいでした…」
美帆はちょっとなに話してんのよ!と
割り込んできた
「槌谷さん。久しぶりぃ」
「甲斐田くん、お久しぶり。連ドラ高視聴率らしいね、御崎さん自慢してたよ」
甲斐田くんは、ははと笑った
「ははは…。まぁ売れせん狙いの作品だしな。…おれは自分が先生なんて気持ち悪ぃよ、ホント神田はよく出来るよな…」
「でも格好いいよ、髪黒いのも評判いいし…」