ウラコイ2 銀幕の旦那様












「みちる~」


休憩室を出てスタジオに行ったら美帆がいた



「あ、美帆ごめん。」


「別にいいわよ、あんたスタジオにいなかったから聞いてなかったと思ってドラマのキャストが急遽変更になったらしいのよ」



「え…、本当?それ、」

「代役らしいけど…なんてったっけ確か男で名前が…一…いちのみや…なんとか」







「一ノ宮遥です。町谷さん、槌谷さん。よろしくお願いします」




美帆は ばっと後ろを振り返った


「一ノ宮さん、こちらこそよろしくお願いします」


わたしは ぺこりと頭を下げた


なかなか感じが良さそうな人だ



身長は翔太くんより少し低い
くらい…で髪は暗い茶色



「すいません、急に変更なんて…、」


「いえ…それは仕方ないですし…」




一ノ宮…一ノ宮


あまり聞いた事ない名前だ



昔たしか一宮監督という人がいたような…



私はぼんやり考えてると一ノ宮さんは笑った



「…槌谷さん、はあの槌谷さんですよね。カメラの鬼て言われてた槌谷さんの…」



「はい、娘です」


美帆は黙って 一ノ宮さんを見てる





「会えて嬉しいです。父から話を聞いていたので…」


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