ウラコイ2 銀幕の旦那様
「お父様は…俳優…なんですか?」
「いえ…監督兼脚本をしています。祖父が監督をしていたもので…」
「もしかして一宮監督の、お孫さん…?」
聞いてみたら
はいと 一ノ宮さんは素直に言ってくれた
「恥ずかしながらこのドラマも父のコネです…今まではずっと舞台を中心に演技をしていたんですが、そろそろドラマも出たいなと思って…」
「…そうですか。」
一ノ宮さ~んと スタッフが呼んでいた
「じゃあ…お時間とらせてすいませんでした…」
丁寧に挨拶して彼はスタッフの元に行った
「くせ者…」
「美帆。」
「アイツ、一瞬あたしと目があった時なんか嫌な目してたわよ。気をつけなさいよ…」
「そんな事…」
否定しようとすると美帆は 首を振った
「うかつに近寄らない。しばらく神田弟がいないんだからね…」
「はいはい」
「気をつけるのよ。あの人あたしと似た感じだから嫌なのよ。…なんか腹黒い感じがするし…」
「…大丈夫だよ」
美帆は はぁと息をはいた