ウラコイ2 銀幕の旦那様




彼女はそう言って 戻って行った






その日をさかいかわからないが
彼女のおれに対する態度は少し変わった気がした




どことなく冷たくなった気がした…
















「へぇ…んで彼女とは付き合ったのか?」


ふっといきをついたところを
見計らってか市村が聞いてきた



ロックで頼んだ焼酎の氷は水になっている



「いや…。つき合わなかったよ、彼女がアメリカに行くとき告白まがいの事をされたけどオレは振ったし……」


「そうか。ま、お前もガキな頃があったんだな」





市村はうすくなったロックを飲んだ


「うわ薄過ぎだろ…」


「ついでに頼めよ。おれも飲み物なくなったし…」









進藤かれん
きっとおれがまた彼女と
関わる可能性はもうないと思った



〈目線おわり〉
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