ウラコイ2 銀幕の旦那様
リハも本番も終え撮影はようやく終わった
ギリギリ日付が変わる前だった
私は翔太くんにメールをした
明日急に 撮影の日にちが
ずれたから時間が空いたと
プルルと電話がなった
画面には神田翔太の文字
「はい。翔太くん?」
『お疲れ様、ごめん電話大丈夫だった?』
「大丈夫。もう終わったから、市村さんとの飲みは…楽しかった?」
うん、と翔太くんは言った
『色々話しができたし、それよりみちるさん明日時間が空いたんだろ、会おうよ』
「いいよ。」
『おれがみちるさん家に行くよ。水野さんに頼んだら車出してくれるらしいから…』
人のいない廊下に座り 聞いた
「何時頃くるの?」
『君が決めてください。僕はそれに従いますから、』
私はちょっと嬉しくなった
時々 翔太くんは
藤堂先生のマネをしてくれる
「…明日の朝は?5時くらい、早かったら誰にも見つからないだろうし」
小声で言った