ウラコイ2 銀幕の旦那様
ピンポーンと玄関から音がした
わたしは 走って玄関にむかう
一応 ドア越しに顔を確認しドアを開ける
「…おはよう。みちるさん」
「おはよう。無事に来れた?」
翔太君は靴を脱ぎながら笑った
「もちろん。水野さんがばっちりその辺りの対策してくれたから…大丈夫だよ」
「朝ご飯食べる?」
「……わざわざ作ったの?」
頷いたら はぁと息をはいた
「相変わらず頑張るな。みちるさんは…」
ふふとわたしは笑った
翔太君はわたしの頭を撫でてくれた
翔太君が着たのは
約束した時間より30分遅い6時前
わたしは撮影が終わったら
速攻で家に帰り色々支度をした
「別に準備しなくて良かったのに…」
「うん…けど。なんかね…、一緒にご飯食べたいなぁて思って…」
翔太君はキチンと箸を
使いながら焼き鮭を食べてる
「……っ」
「なに?」
「なんか色々…可愛いなって…ごめん。…」