ウラコイ2 銀幕の旦那様
蕎麦のお店屋さんは
すぐ近くにあった
「そういえば結婚式はいつするの、」
千広先輩は 蕎麦を
すすりながら聞いた
「年内には…秋あたりですかね…。まぁ挨拶済んでからの話ですけど…」
「大変だろうけど美帆と結婚してあげてね。」
あたしは念押しの
ように言うと苦笑した
「大丈夫ですよ…。ちゃんと結婚します、そん時は挨拶お願いします」
「任せて。」
千広先輩は へぇと言った
「挨拶決まってんのか?槌谷で大丈夫かよ…」
「一年前から考えてますから、ばっちりです。美帆に散々言われたんですから…『多少嘘書きなさいよ』て…」
一年前…美帆に
相談され挨拶は引き受けた
なに書けばいいか
聞いたら美帆がべらべら話して
自分で書いたらいいのに
って言ったら
意味ない
じゃない…と怒られた
「町谷は気ぃが強いからな。…でも専門時代から仲良いから槌谷に頼んだんだな」
「まぁ…仲は普通ですけど。」