ウラコイ2 銀幕の旦那様



旅行バックを持っていた






柱によりかかって時計を見ている



キョロキョロあたりをみる仕草がちょっと可愛いく見えた



おれは走って彼女のところに行く


「槌谷さん」





「翔太君。」




声をかけると ふっと顔をあげ笑う




髪の毛は後ろで三つ編みにしていた



「早かったねぇ」

「水野さんに送ってもらったから。ごめん、待った?」



「ううん」






みちるさんは首を振った












電車で行こうと決めたのはみちるさんだった



何でも休みなのに二人とも運転して疲れる事はない


と笑っていた
















「んん美味しい。」



土産品を試食しながらあれこれ見ている

「駅弁も食べるんだからあんまり食べ過ぎちゃダメだろ」



「…はい。あ、これ買ってくるね」




みちるさんはレジに小走りで行った











「…良かった。駅弁くずれてない」




みちるさんはほっとしたように駅弁をおれに渡した




土産を買ってようやく電車に乗った
ジリリリとベルが鳴りドアが閉まる


平日だからか人は少ない



「…迷いすぎだよ、みちるさん」

「仕方ないよ。だってみんな美味しそうだったんだもの…」





箸をぱちんと割り駅弁に手をつける





彼女はいつもと変わらなく見える


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