ウラコイ2 銀幕の旦那様
「特殊だよ。専門の時…たまに喧嘩してんじゃねぇかて心配で聞いたら、昼飯の定食で張り合ってて…腹抱えて笑ったな」
くくっと千広先輩は笑った
「…すいませんね、」
「マジですか?」
工藤くんは すする
手をとめて聞いてきた
「冷やし中華か蕎麦かで。その時は美帆の中で蕎麦ブームでね、1週間蕎麦でさすがに頭きちゃって…」
「で…結果二人してしょうが焼き定食食ってたんだよな。結局食わねぇんだよ、」
へぇと 工藤くんは
相づちをうった
懐かしいなぁ…
「よく覚えてますね、千広先輩は」
「強烈だったからなぁ…。最初に俺見たときの町谷殺すみたいな目だったし…」
殺すて…
たしかに美帆
人見知りするから…
ブー ブーと携帯の鳴る音がした
「あ、わたしです。すいません…」
あわてて席を立った
美帆からだ…
「もしもし…」
店の外で電話を取った
『なぁにしてんのこの天然!工藤くん行かせたから良かったものの…』
「はぁ…。」
『いらいらするから言っとくわ。千広先輩はあんたを狙ってるの、』
「まさかぁ…。だって、先輩はねぇ」