ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…なら本人に言えばいいじゃない。あたしに言われても迷惑よ。」
「そうですか、じゃあ私が神田さんを好きなのも内緒にしてくださいね。じゃあ」
神田…さんを好きなの…
みちる…!
て…
なんでみんな、あたしに
申告してくんのよ!
本人にしなさいよ!
本人に…!
「町谷さーん、ちょっと」
「分かってるわよ!」
呼びに来たスタッフの
子はびびっていた
蕎麦屋からは三人で帰った
特に千広先輩は
面白そうに話していた
なにも変わらない、
普段通りの千広先輩
わたしを好き…
でも気持ちには答えられない
「槌谷大丈夫か?食あたりか…」
「いえ大丈夫です。…ちょっと暑くて」
そうかと千広先輩は笑った