ウラコイ2 銀幕の旦那様
わたしが何も言わずにいると潤さんが言葉を重ねた
「君がみちるを大事に思ってる事は知ってる、簡単にうんと言えないのも分かるよ。…けど今のまま仕事と子育てを続けていたら君がダメになる…。美麗がずっと頑張ってきたの、おれはちゃんと見てる。夢だったんだろ?女優になる事。簡単にやめようとしないでくれ」
「潤さん…」
「怜一から聞いたんだよ、美麗がやばそうだって…最近いつもため息ついてるし、おれも忙しくて話ろくに聞いてあげれないから偉そうに言えないけどさ…でもさ、さすがに気付くよ、好きな人が落ち込んでたら…夫なんだから。それにさ、気付かないで一緒にいたら夫婦でいる意味なんかないよ…」
見えてなかったのは
わたしの方だったんだとその時感じた
彼はちゃんと見抜いていたのだ
わたしは涙目で彼に言った
「ありがとう、…ごめんなさい。」
「…泣くなよ、大丈夫…だよ」
潤さんはわたしに笑いかけた