ウラコイ2 銀幕の旦那様




「事務所がどうにか差し押さえてくれたけど…、ああいうスキャンダルて不思議と噂になって蔓延していくのね…。清楚なイメージで売っていたから。半年くらいしたら事務所からもういらないて言われたの…」


思い出すのは周りの冷たい目と
人を見下す笑い声…



「私はまだ女優をした続けたかった、…けどやめざるを得なかった。丁度その頃に肺の病気だと診断されて…、」





何が狂ったんだろう。


わたし…




わからない…





「お父さんが知ってたってのは…」


「…潤さんの後輩でたまたま一条さんと仕事してた人がいたの。その人から話しを聞いたらしいわ…わたしと会っていた事…潤さんは嘘をついてくれたの、私の為に…」














美麗…











「……、」



知っていたのだすべて…







-そんな女(ひと)といたいなんてそいつは馬鹿だ




馬鹿だ



どうしょうもないお人好し




わたしをいちばん愛してくれたのはあの人なのに


わたしは分からなかった

彼が亡くなるまで。ずっと…
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