ウラコイ2 銀幕の旦那様
〈翔太目線〉




美麗さんから話を聞き終えた後
みちるさんとホテルに戻った








「みちるさん」


「翔太くん…ごめん。ぼうっとしてて気がつかなかった…」




俺は首をふった。

構いやしないという意味で…



もう夜で 彼女はぼうっとホテルのベランダから外を眺めていた





「…もう風が冷たいな、秋になるんだな」


彼女と同じようにベランダに出た


「そうだね…。寒いならしめようか?」


「平気…」





みちるさんは そぅと言いまた前を向いた











「…翔太くん、」


「ん…」


「ありがとう。私を連れて来てくれて…私一人じゃ来る事は出来なかったから…」




私一人じゃ…


「…うん、」



「まだ上手く頭で整理出来ないの…美麗さんの事」



みちるさんは途切れ途切れに
なりながらも言葉にしてくれた



「…」

「今すぐ整理しなくていいんだよ、ゆっくり整理していけばいい…。」





みちるさんは うつむいた後おれの方を見た



「…」


「ん?」


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