ウラコイ2 銀幕の旦那様



『美麗はとても美人だった。僕はすぐ惹かれた…、なんていうかな…顔とかじゃなく別の…彼女の何かに…』



けれど彼女には愛する人がいた





槌谷潤さんと みちるさん。





一条氏はタバコをふかしながら話した



ゆらりと煙が出てきてはふっ…と消える


『…演技もうまくて美人。僕は焦ったよ。もう恋人がいるんじゃないかって…でも彼女は聞いても教えてくれなかった、いつも仕事が終わったら打ち上げにもいかず真っ先に家に帰っていた…』




『…』











『しばらくしてようやく彼女は話してくれたよ。子供がいる、結婚しているんだと…』






『…驚いたよ。まさか結婚してるなんて…ね、僕はそれを聞いて彼女を諦めようと思ったんだ。でも…』


『…』




ゆっくりタバコを灰皿に押し付けた



『なぜか彼女の方からきたんだ。僕は戸惑ったよ。不倫はいけないと言った…。でも彼女は言う事を聞いてくれなかった。…そのうち僕もあまり気にしなくなった…。彼女がつらい顔をするから…ね』





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