ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…私と…」
「あなたとめぐみと三人で…。父親は違うけどあなた達は私の娘だから…、」
娘…
-みちるちゃん親の幸せはね…
弥生さんの言葉が浮かんだ
聞いてみよう。彼女に…
それでもし彼女が弥生さんと同じ答えを言ったなら…私は
「聞いていいですか…」
「えぇ」
「あなたの一番の幸せは何ですか…」
美麗さんはそうねぇと窓をみた。
「…あなたが潤さんの分まで幸せになる事…。」
「…」
「…私は十分幸せだったわ。あの人に会えてあなたを産めて…、女優として仕事もできた。…だから、もう自分の幸せはいいの。私の今の幸せはあなたが幸せになる事。辛い思いばかりさせてしまったけれど…」
「…」
「…神田さんといるみちるを見てホッとしたわ。潤さんはちゃんとあなたを育ててくれたのね。ちゃんとあなたを愛してくれていたのね…、」
つーと涙が美麗さんの頬に浮かんだ。
「……怖くてたまらなかったわ。もしあなたに拒絶されたらと考えたら。でも良かったわ……」
-みちる お母さんはお前を置いていったんじゃないよ。