ウラコイ2 銀幕の旦那様
次の日
「あ゙ぁ~、」
「やめてよ。美帆、気分悪くなりそう」
休憩室で美帆は はぁあとため息をついた
結婚式があと2週間に迫ってきてるからか最近ため息がすごい
マリッジブルーていうのかな…
「…エステ行ってさ、もうこれ以上落ちないって。目標まであと2キロなのに…うぅ」
なるほど。
大好きな甘い物も控えてるのに…落ちない
相当な苦痛かもしれない…
「…もう嫌だ、女なんて。痩せなきゃいけないし、いつも綺麗にしてなきゃならないし、不公平よ」
「美帆…。」
普段はあれだけ強気(に見える)なのに
結婚が絡んだだけでこんなに荒むなんて…
私はぽん と肩を叩いた
「美帆は十分頑張ってるよ、女性としても、人としても」
なんとか元気になってもらいたくて私は言った
「……」
ありがとと低い声で美帆は呟いた
「あとちょっとだよ」
私は押しの一言を付け加えた