ウラコイ2 銀幕の旦那様
「ごめんなさい…悪かったわ。また後日話しましょう、ちょっとあなたに会えたのが嬉しくて…つい…」
「俺も嬉しいですよ。進藤さん、じゃあ…」
彼女の隣をすり抜け駐車場に行く
「ねぇ…」
「何ですか、」
「いま神田くん彼女いるの……」
弱々しい声で彼女が聞いた
「…います。一般の人だから迂闊に言えないんですけど、結婚も考えてます…」
進藤かれんは そうと言った
彼女を置いて おれは駐車場に向かった
もう彼女を慰める事は出来ない…
優しくしてはいけないのだ
「おつかれさま神田くん。」
「お疲れ様です、水野さん」
水野さんの車に乗り込んだ
なにも知らない彼がじゃあ出るねと言い車をだした
バックミラー越しに後ろを見たが彼女はもう居なかった
「疲れた?後ろのバックにお茶あるから飲んだらいいよ」
「はい…ありがとうございます」
-会えたのが嬉しくて
子供みたいにはしゃぐ彼女はなにも変わってなかった
メールの音がした
みちるさんだ
ふっと笑いすぐ返信をうった
迷う事はない
彼女が一番大切だ
大切なはずなのにおれの頭の中はなぜか混乱していた