ウラコイ2 銀幕の旦那様






私は仕方なく休憩室を出た












ようやくみちるは母と和解した

結婚への問題は着々とクリアしつつあるのに




最後の一歩で足踏みをしている





神田弟のせいだ。
彼が俳優だから、まだ若いから…。










「旬」



「なに、」



最近、旬は私と話す時は敬語が抜けてきつつある





私はその事にほっとしている。



いくぶん私に気を許してくれてると思うから。





「あなたの結婚の決め手て何だったの」



「……」




廊下を歩く 彼は歩くのをやめない




考えながら歩くのは旬の癖の一つだ





「…俺がじいさんになったときパフェを食べてる横で笑ってくれるんじゃないかと思って…『馬鹿じゃないの』て…」





「は…、あんたそんな理由?」




「案外そんなもんですよ?結婚の理由なんて…あとはタイミングです。」








相変わらず訳わからない





あたしはため息をついた




〈美帆目線おわり〉
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