ウラコイ2 銀幕の旦那様
〈翔太目線〉
舞台は何回かしているから段取りは分かる
まず稽古場を借りてそこで舞台の練習する
舞台での通しはその後だ
練習初日
初っぱなから監督の演技指導で何回か同じシーンを練習した
まだ自分の中で薫を掴みきれてないと言われた
「神田さん。お疲れさまです」
「志摩さん、お疲れさま」
唯一稽古場で気が許せる(と思う)志摩さんがにこりと笑った
「薫役格好良かったですよ。まだ初日なのに流石ですね」
「ありがとう、志摩さんも中々の我が儘っぷりの妹だったよ。」
ふふと照れたように志摩さんは笑いながら話した
「あの…神田さん、つっちのことなんですけど。聞いてもいいですか?」
「はぁ…何か、」
彼女は自分とみちるさんの関係は知ってて黙ってくれてる
「結婚…はなさらないんですか、て…すみませんすみません。」
手を振りながら慌てていた