ウラコイ2 銀幕の旦那様





「いろんな事があったね。美帆には迷惑かけちゃった…」




「なに言ってるのよ。お互い様よ。それにね、私はあんたが無事に結婚式を挙げるまであの男の事は認めてないのよ。…あんたの方が本当は早く結婚していいのに」





「…うん、」




「もっと話しをしなさいよ。神田君と、あんた達お互いが“言わなくても分かってる”って思ってるとこあるんだから。言わなきゃ分からないわよ」





美帆は なんで説教してんのよとため息をついた


「…ありがと。」



「…あたしこそあん…みちるに助けられてきたもの。ありがとう」






“あんたが幸せになるまであたしが見ててあげる!絶対よ”




そう言ったのは忘れもしない専門学校の頃だ。









それから



美帆はずっと私の近くにいてくれた


なにかあったらすぐ心配して、






私の分まで沢山怒って、泣いてくれた。





気が強くて、

意地っ張りで

正義感があって優しくて








「…やだ、泣かないでよ」












-ねぇ 第5講義室ってわかりますか?



-私、町谷美帆。よろしくね。





自信満々で美人な彼女と仲良くなるなんて思いもしなかった
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