ウラコイ2 銀幕の旦那様
美帆のお母さんは控え室に入っていった
「槌谷さん、時間ですよ」
「工藤君、」
工藤君は黒のタキシードを着て髪をちょっとあげていた
「時間て…あ、本当だ。そろそろ教会行かなきゃ。」
「なかなか来ないから迎えに来てしまいました。…挨拶はもう終わったんですか」
工藤君は少し苦笑しながら聞いてきた
少し楽しそうだ
「済ませたよ。美帆が綺麗でびっくりしちゃった、工藤君本番とちらないでよ」
「はい、もちろん。」
しっかりと工藤君は頷いた
「工藤君。美帆を…幸せにしてあげてね。ずっと…」
「はい、必ず」
彼になら美帆を安心して任せることができる
「おめでとう。」
「…はい。ありがとうございます。」
相変わらず真面目に返事をするので私はちょっと笑ってしまった