ウラコイ2 銀幕の旦那様








ホテルの敷地にある教会で式は挙げるらしい



建物は真っ白で長椅子は茶色、ステンドグラスは透明でちょうど空が見える






美帆の(数少ない)友人や工藤君の友人、親族。

あまり多くはないけど教会の座席には人が埋まっていた。







「すみません、」


私は少し後ろの空いてる席に座った






女性が一人座っているだけだったから。






携帯をマナーモードにしとかなきゃ…



さっと借り物のパーティーバッグから携帯を出し設定した




「あの…」


「あ…は、はい、」


声は隣にいた女性からだ


ショートカットのゆるいパーマをかけていた




「はじめまして、美帆ちゃんのお友達ですか?私、四条ゆかりといいます」


「あ、はい。友人です…はじめまして、槌谷みちるといいます」



ふわっと四条さんは笑った




「あなたが。…私は美帆ちゃんの中学の時の友人なんです、こないだ京都に挨拶に来た時に美帆ちゃんからあなたの事をお聞きしたんです。」




中学の時の…という事は地元の友達なんだ




雰囲気がほんわかしていて花で言うならかすみ草みたいな感じだ。

< 589 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop