ウラコイ2 銀幕の旦那様




『え~。では、祝電を読み上げたいと思います、新郎の工藤旬さんから。「結婚おめでとう。まさか工藤が先に結婚するなんて思わなかったよ、今日は仕事で来れなかったけど近いうちに遊びに行きます。」ご友人の明石太一さん。』



工藤君は 苦笑していた。美帆は誰よ?と聞いてるんだろう。

口の動きで何となくわかる。



幸せそう





美帆…







わたしはちゃんと幸せになれるのかな?




わからない…。



いくら、約束をしてくれても

愛してると言ってくれても



私と翔太君を繋ぐものは目に見えない…。


唯一見えるのはミスリーのネックレ スくらいだ。




目に見える繋がり…結婚とか、婚姻届







彼は繋がりなんか見えなくてもいいと思っているんだろうか


わたしは……やっぱり目に見えるものが欲しい





そう思うのは、彼がここにいなくて…まだ
彼を信じきれてないのだからなのかな。











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