ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…しかし、…ふん」
美帆のお父さんは
すたすた何処かに行ってしまった
「…ごめんなさいね、工藤さん。みちるちゃんも」
「いいえ…。」
「何よ、…いきおくれだとか散々言ってたくせに…」
「あんたも悪いんよ、美帆。急に結婚なんて知らせんで…」
美帆は シュンとしていた
「…寂しいんよ、お父さんも。いつか嫁にいくって知ってるんやけど…、」
「……」
「…工藤さん、美帆を頼みますね。気ぃは強いけど優しい子ですから。」
「はい。幸せにします、必ず」
美帆は じぃと
お父さんがいた席を見ていた
「姉貴…。おかえりー…て誰!」
「慶。彼氏よ彼氏」
「はぁあ…。」
とりあえずまた
後日来ることを
言って町谷家を出た
「まったく一筋縄ではいかないか。あたしの親だからか…」
「強烈でしたね。美帆さんのお父さん、」
工藤君ははぁと 息をはいた
多少は緊張していたみたいだ
「……仕方ないか。また出直すわ、昼過ぎたしご飯食べましょ。」