ウラコイ2 銀幕の旦那様
「あたしも一応参加か。にしても茅ヶ崎Pっ、卑怯くさー」
美帆は カツを食べながら言った
「うん…。」
「びっくりしたわよ。あたしも、いきなりテレビ観てたら神田弟が…」
「あたしもびっくりした。電話とるの遅くなってごめんね…」
あんまり食べたくなかった…
あたしは箸をおいて
ご飯に視線を落とした
「……、悪気があった訳じゃないわよ。会見を知らせなかったのだってあんたが心配するからよ…多分」
美帆はカツを器用に食べる
「……うん」
「気にしない。撮影…何週間かしたら始まるんだからしゃきっとしなきゃ!」
しゃきっとしなきゃ…
「うん…」
「カツあげるから食べなさいよ。」
美帆はあたしの皿に
カツをひょいとのっけてくれた
「ありがと美帆」
「…ったくー。」