ウラコイ２ 銀幕の旦那様

本当…





けれど……




でも…言えない。

翔太君といると
苦しくなるなんて…





翔太君とはそのまま
タクシーで 旅館に戻った




ちょっと寝る…と
言って部屋に戻っていった












美帆はまだ帰って来てない…





もう4時







「……」





ひとりの部屋。



美帆がいないからか
翔太君が来ない
からか広く感じる…



「……」






なんで
ひとりでいるんだろう





わたし。







ｺﾝｺﾝとﾄﾞｱが叩かれた


「槌谷、俺だけど。いるかなぁ…」



「…千広先輩。」


部屋の入口に行って
急いで開けた…




千広先輩は笑っていた


「…暇か?」


「何ですか…暇かって。」




「ちょっと被写体になってくれないか?」


「被写体…、わたしを撮るんですか…?」



なんで…




「ちょっと誰か撮りたくなってさ。暇だし…何かしてないと落ち着かなくてさ…」