ウラコイ2 銀幕の旦那様
「寂しいだろ。」
千広先輩は
カメラをしまっていた
「少しは。でも嬉しいです、男の人では美帆、苦労してきたから…」
「…まぁな。町谷は本当人気あったからなぁ、男に」
千広先輩はそう言って笑う
「カメラしまって…もう撮らないんですか」
「…撮るより槌谷と話してた方が楽しいからやめた。」
部屋に戻ったら
美帆が帰って来ていた
「おかえり。」
「おかえりじゃないでしょー。なぁんで早く帰って来てるのよ!」
美帆ははぁと不満そうにいった
「まぁいろいろあって…。」
「……色々?神田弟と何かあったでしょ、さっき見たわよ、監督と祇園に行くだの何だの話してる奴を…」
美帆は私の顔ギリギリ
まで近付きながら話した
「祇園…。」
監督と市村さんに誘われてさ…
親父を知ってるって…
「何があったか知らないけど…みすみす奴を祇園に行かせていいの?みちる…」
「……行きたいなら仕方ないよ。市村さんから怜一さんの事聞けるかもて言ってたし…」