ウラコイ2 銀幕の旦那様






何分たったか分からない。



三味線の音が子守唄に
なって少し寝てしまった




「誰か通らないかなぁ…」



美帆と工藤君探してるかな…

翔太君は芸子
遊び…してるのだろうか








「……」






こんこんと戸が叩かれた


「どなたかいらっしゃいますか?おったら返事ぃしてください」


「えっ…あ、います。」



小さい女の子の声がした


カチャと鍵の
開く音がして戸はあいた




光が眩しい…
目を細めてみたら


小さい女の子と…







「な、兄さん。姉さんおったでしょ?ほめて頂戴」



「ありがとう。よく出来ました…」



そっと女の子の頭を撫でた





「翔太……君。あ……の、ごめんなさい…」



中に入って私の近くに来た



「びっくりしたよ…まさか実の彼女にストーカーされて、おまけにその彼女が迷子だなんて…」




「…美帆達に会った?の、」



「会ったよ。見つかったって言わなきゃな…探してくれたんだし」




はい と手を出した



「ごめんね。」



手をかりないで
立とうとしたらよろけた




「わ…足が……痺れて…。ひゃっ…」





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