ウラコイ2 銀幕の旦那様




「ちょっと…いいおろして…」




お姫様抱っこで
翔太君に抱き上げられた



「おろさないよ…。お嬢さん部屋に案内して下さい」



「かしこまりました。どうぞ」




小さい女の子はたたっと
先頭に立って
廊下を歩いて行った






……。
















部屋についたら
すとんとおろしてくれた

後から美帆達がはいって来た



「みちる…このバカッ!迷子とかいくつよ、あんたは…」



「ごめん。迷っちゃって…工藤君もごめんね」



ペコと頭を下げた


せっかく
連れて来てくれたのに
迷惑をかけてしまって…




「いえ…。槌谷さん見つかって良かったです。」



工藤君はあんまり
気にしてない風だった




「まぁ見つかって良かったわ、じゃあたしらは先に帰るわ。ごゆっくり」




「…え、あたしも…」



美帆はくいと後ろをさした




「彼氏と帰んなさいよ。ちゃんと話すのよ。旬、さっきの事朝まで問い詰めてやるんだから覚悟なさい」


「じゃ……」


スパン!と戸を開け


美帆は工藤君を
連れて部屋を出た…





「……翔太君」



「なに俺に話って…」
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