ウラコイ2 銀幕の旦那様
「なんで神田怜一の息子と…。」
「…僕だと何かいけない理由でも?俳優だから…あの神田怜一の息子だから…」
翔太君はふっと笑いながら言った
まるで挑発しているみたい…
「し…神田君……」
「……。」
「学生時代から好きだかなんだか知りませんが、なら何でその時に言わなかったんですか?…言わなくても待ってくれているとでも思っていたんですか?」
千広先輩は何も言わず部屋の方に戻って行った
「翔太君…、知ってたの。千広先輩の気持ち…」
「…知ってた。それもあって悩んでたんだろ。みちるさんは…」
うんと頷く…
翔太君はぽんと頭を撫でた
先輩にも翔太君にも隠してたから二人に申し訳ないと思う…
「…ごめんね」
「…隠してた事を責める気はない。ただどんな事も言って欲しい、俺も完璧な人間じゃない…けど、みちるさんの事分かりたいからさ…」
そう言って私達は部屋に戻った