夏の入部
第一部
入部
「朝海さあ。部活入らないの?」
「梅田も入ればいいのに。部活」
入る、って言われても。
「春美って吹奏楽部だっけ。で、健斗はバスケか」
春美と健斗とは家が近くて幼稚園も小学校も一緒。幼馴染だ。
お母さん同士も仲が良いという、離れたくても離れられない縁。
「吹奏楽部はいろうかな」
「バスケこない?」
「ちょ! 朝海を取る気か!」
その後、ずっと笑いながらいっぱい話した。
クラスにも結構、部活に入っていない人がたくさん居た。
正直、部活に入らなかったのは勉強がいっぱいあるからだった。
今のところ春美を見ても健斗をみても勉強を今のままキープすれば
部活にだって入っても大丈夫かなって思った。
いつも聞いている吹奏楽部の演奏だってやりたいと思うし。
「朝海! 部活体験くれば?」
「うん!」
はじめてくるな。吹奏楽部の部室。
ガラッと大きく開けて
「先生! 吹奏楽部に入部希望の梅田朝海さんです!」
と、嬉しそうにセンパイたちの前で言う春美の横に隠れている
あたしに近づいた先生は
「ようこそ!」
と優しい笑顔で言った。
「梅田も入ればいいのに。部活」
入る、って言われても。
「春美って吹奏楽部だっけ。で、健斗はバスケか」
春美と健斗とは家が近くて幼稚園も小学校も一緒。幼馴染だ。
お母さん同士も仲が良いという、離れたくても離れられない縁。
「吹奏楽部はいろうかな」
「バスケこない?」
「ちょ! 朝海を取る気か!」
その後、ずっと笑いながらいっぱい話した。
クラスにも結構、部活に入っていない人がたくさん居た。
正直、部活に入らなかったのは勉強がいっぱいあるからだった。
今のところ春美を見ても健斗をみても勉強を今のままキープすれば
部活にだって入っても大丈夫かなって思った。
いつも聞いている吹奏楽部の演奏だってやりたいと思うし。
「朝海! 部活体験くれば?」
「うん!」
はじめてくるな。吹奏楽部の部室。
ガラッと大きく開けて
「先生! 吹奏楽部に入部希望の梅田朝海さんです!」
と、嬉しそうにセンパイたちの前で言う春美の横に隠れている
あたしに近づいた先生は
「ようこそ!」
と優しい笑顔で言った。