春夏秋冬のキセキ




「それは信実です。」


「……ありがと、」


「だから義人さん、」



真っ直ぐに見つめる




「1人で抱え込まないでください。私にぶつけてくださいよ…私、寂しいです」


「ッ………」


「いくらでも、私貸しますよ」



義人さんは顔を下げた
肩がほんのわずかに震えている。





「…あい……たい。……寂しい…温もりが…彼女の…温もり…がっ」


「はいっ…はい、」



ぎゅっと力強く抱きしめた。





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