春夏秋冬のキセキ
代わりにしてもいい
だから愛して、
そんな言葉言えなかった
臆病な自分は変わらない
だけど、私は義人さんを好きだから。
義人さんは彼女が好きだから。
代わりにして、なんて
無鉄砲な言葉、言えるわけなかった。
ただ、今抱きしめてくれた温もりを忘れないように、ひっそりと脳に焼き付けた。
「ねぇ、義人さん」
「ん……」
「私、言葉なんていらないから……そばに居させてください。」
「……。」