春夏秋冬のキセキ




代わりにしてもいい
だから愛して、


そんな言葉言えなかった



臆病な自分は変わらない
だけど、私は義人さんを好きだから。


義人さんは彼女が好きだから。




代わりにして、なんて
無鉄砲な言葉、言えるわけなかった。


ただ、今抱きしめてくれた温もりを忘れないように、ひっそりと脳に焼き付けた。








「ねぇ、義人さん」


「ん……」


「私、言葉なんていらないから……そばに居させてください。」


「……。」





< 141 / 155 >

この作品をシェア

pagetop