春夏秋冬のキセキ



舌を出して笑う


分かってますから

分かってます


「先輩…分かってます」

「…安藤舞」


先輩は舌を向いた


「俺には好きな人がいる…だから付き合えない…ごめん」


先輩は深く頭を下げた

鼻の奥がツーンと痛い


「先輩…頑張ってくださいっ…」


先輩は笑って屋上から出た


足が崩れ地面に倒れ込む




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