春夏秋冬のキセキ



「あーもうっ……!」


神山は髪の毛をグシャグシャにかき回す



「名前教えてくれねぇお前の名前何か分かるわけねぇだろーが!!!!!!」


は………!?
何で私怒鳴られてんの!?


「名前も分かんねー女のりんごなんか食えなかったんだよ……だけど」


そっと神山は私に近づく
な、なんなのよ……



「見たんだよ、あの後…やっぱりんご気になって戻ったら…あん時の女が泣きながらりんごに謝ってた」


うそっ……
あの時見られてたの?

しかも張本人に



「すげぇ、後悔した…何でこんなことしたんだろうって………」


涙が頬を伝う




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