ロバの少女~咎人の島

起きると

決まって視界が滲んでいた
思い出す記憶など無いと思っていたのに


顔を洗い
仮面をつける


何事もなく今日も始まる


ミキが島でもらった仕事は
記録

島の毎日を記録する
○月×日 晴れ
象の仮面の男がきた
こんな具合に



ミキは仕事をそつなくこなした
時間はたくさんあった


するべきことは
わかっていた


また
朝がくる

朝露に濡れて目を覚ます
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