月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐



『で、俺の話にのるの?
それとも、報告?』

『…乗る。』


心底嫌そうだが、渋々と言った表情でウァルドは頷いた

『よっ…、よっしゃー!!
ほんなら、支度しよか!』

足から解放され、のびのびとする仁をウァルドがギロリと睨む

『あ…、はい。
さっきのは確かに俺が悪かった。
だからはよ機嫌なおしてーや…。』

『…………。』


『許してやれば?
心が狭い男は嫌われるよ。』

グレネディアはウァルドが放つ威圧感をものともせず、ウァルドにいい放つ


バチバチッ…!!!


見えない火花が二人の間に散った気がした

『…何がいいたい、元誘拐犯。』

『そのまんまの意味。
そんなのでシルフィアを喜ばせられてるの?』

『当たり前だ。』

『ふーん…。
でも、俺の方がもっとシルフィアを楽しませられる。』

『……いってろ。』




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