月光狂想曲Ⅱ‐悪魔の花嫁‐
『あー!!
それなら俺もシルフィアちゃん楽しませられる自信あるで!』
せっかく解放された仁がまたウァルドの地雷に突っ込んでいく
『……………仁。』
『ほいならさ。
クリスマスイブまであと五日ある。
明日から人間界で一日交代でシルフィアちゃんとデートして、シルフィアちゃんが1番よかったって思う人が最終日、つまりクリスマスイヴにデートできる権利を獲得ってどう?』
『本当に…殺されたいのか?』
『自信ないんだ。』
『…そんなわけないだろ。』
『え?
ウァルド自信ないんかいな?』
『………………。』
仁の言葉にウァルドを取り巻く空気が更に重くなる
息をするのが苦しいくらいの威圧感、殺気
「ウァ…ウァル…。」
私が耐え切れなくなってウァルドの腕を掴んで名前を呼ぼうとした時、ウァルドは二人を見つめて口を開いた
『いいだろう、その勝負乗ってやる。』