RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-

聖華学園

「こ・こ・・？」

目の前にあるのはどこかの国の宮殿のようなおっきな学校。
めちゃくちゃ綺麗だけど、あたしのような人が来るような場所じゃなさそう…
けれど、ただつっ立ててもしょうがないから、あたしは目の前にある門をくぐった。

門をくぐってみると、塀の外から見ただけでも大きいのにさらにでかいのかもしれないと感じた。どこかの国営のような中庭、何個もある校舎。さらに全生徒が寮生活だから寮が何個もあるらしい。

誰か迎えに来てくれないと迷子になるんですけど…

そんなことを考えながら、うろうろしていると携帯があることに気がついた。
すぐさま携帯を取り出して、理事長にメールを打つ。

そっけないかと思ったけど、まあいいかとおもって送信ボタンを押した。

チャラーン♪

送信完了

という文字がディスプレイに写った。
それから何分もたたないうちに帰ってきたメール。

’今行くから待ってて’

そして上から聞こえたヘリコプターの音。そのヘリコプターはあたしの眼の前に着陸して中から人が出てきた。

「竜崎　海≪リュウザキ　ウミ≫様ですね。大変お待たせしました。さぁ、こちらへお乗りください。」

そう言って差し出された手。
あたしはどうすればいいのか分からなくなって、とりあえずその手を取ってヘリコプターの中へ入った。

何この学校。あたしの予想どおりお嬢様＆おぼっちゃん学校じゃん・・・。ママたちにやられた…

あたしやっていけるのかな…？