RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
「俺、海ちゃんのこと気にいっっちゃったぁ。これからは’海’って呼び捨てにするから!俺のことも大地<だいち>って呼んで?」
「はい?先輩頭どうかしちゃったんですか?」
「海~、大地だよ!大地!!先輩とか読んだらまたキスするよ?」
だ、大地先輩はニヤついて言った。笑顔から見える八重歯を見せて、妖しいくらいにっこりと・・・。
ビクビクッ。
すごいオーラに圧倒されてしまった。
こいつKINGのトップ5のチイじゃない?もしかして。KINGは族の名前でもある。
このオーラやっぱり感じたことある。
あたしはつい言うことを聞いてしまった。
キ、キスとか言うきけんなWARDも聞こえてきたし…
「だ、大地・・・・・・・・・・先輩?」
「んー、最後のいらないけど、とりあえず可愛いから許してあげる。いつかは絶対呼ばせるし」
はぁ~。なんだ、この変な先輩。
頭言っちゃってるよ・・・。
またキスとかほざいてるし。
あたしの唇はそんな安いもんじゃないんだ!ぜぇったい守って見せる。櫂なら・・・分かんないけど、もうあたしは櫂にあわせる顔がない。あたしは信じて待ってられなかったから。
だから、もしどこかで見つけてもあたしは海だって事ばれてはいけない。櫂だけには…。
って話は置いといて、あたしが呼んで納得したかと思ったら、先輩はまた変な笑みを浮かべてる。
これが本性ねx・・・
「海ってさ、こっちが本性なんだよね?ちょっと口が悪い方。」
先輩は笑って言った。