RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-

理事長様


「ごきげんよう。待っていたよ。う・・・、じゃなくて竜崎 海さん。煽堂君、ありがとう。」

よく見えないけれど、身長が高い下手したら、あたしより細いんじゃないかってほどの男性があたしたちに歩み寄る。

「こちらは竜崎グループの枢<かなめ>様だ。」

煽堂先輩に言われて、あたしは苦笑いをしながら頭を下げる。

そして理事長を見た。

「お初にお目にかかります。竜崎海でございます。以後お見おしりを。」

あたしは自分で言って自分のわざとらしい演技に笑いがこみあげてくる。

その笑いをこらえて理事長に向けて清楚な笑みを向けた。

「ご丁寧にありがとう。煽堂君、下がっていいよ。」

「では、失礼します。」

煽堂先輩は一礼すると出て行った。小さくあたしに手を振って・・・

それから―――――――――――・・・・


「うみーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」

「わっ!?!?!?!」

すごい勢いであたしは抱きつかれた。

く、苦しい…

煽堂先輩が出て行っていきなり抱きついてきたこいつ・・・、いや、理事長。

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