RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
すーっと髪の毛の隙間から皮膚に直接風を受けて指を通した。
今は4月でまだそんなに暖かくないからいいけれど、これから夏は下ろしてたら暑いよなぁ…
はぁ・・・。
「暑ー…っ。こんなことになったのはあたしが族やってた性もあるけど、あの人たちがKINGがここのトップだからだよ!DOLLのあたしの家が経営してるのに!」
「その件についての話はついただろ?」
私は苦笑いをした―…
―――――…
学園に転入する前。家で荷造りをしていた時・・・
ママが顔を覗かせた。
「海?ちょっとママに付き合ってもらえない?」
「んー、いいよー」
私は急いで支度をして、ママの運転する車に乗り込んだ。
何も知らずに…………
しばらくすると街中に入った。
いつも通りの買い物だろう…
あたしは車の中で眠りについた。