RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
あたしは足を進めママを追いかけた。
すると、私に気づいた周りの人々は、ざわめき驚いたような顔をしていた。
「あの子誰よ?娘さんなんかいたかしら?竜崎様に・・・」
「いないわよ。お子さんいないじゃない。」
「でも、竜崎夫人が連れているのだから・・・」
こんなところに子供が出入りする事態間違っているのよね。それにあたし一応隠し子だし・・・
おばさんたち、そんなの自分が一番わかってますよーだ。
そして―――…
いきなり人々は私に頭を下げてきた。
「えぇ?!いきなり何!」
「海ー?こっちー」
「あ、うん!」
ママはこの光景に驚くことなく、周囲ににこりと微笑むと私を連れて最上階直行のエレベーターに乗った。
「ねぇ、ママ」
「パパに会えば分かるわ」
「うん…っ」
私は聞きたい気持ちをぐっと押し殺した。
そして―――――………
コンコンッ…
ドアをノックする。