RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
いまだにパパから何も言われていない。
でもママがあたしをここに連れてきたということは―…
多分…
あたしは頭をフル回転させる。
「そうだな。わたしも忙しくて海に会いに行けなかったからな。すまんが、未怨は席をはずしてもらえるか?」
そうおじいちゃんが未怨<ママ>にいうとママは部屋を出て行った。
そして、かな兄が入ってきた…
「かな兄…」
部屋にはパパ、かな兄、おじいちゃん、あたしの4人となった。
「とえあえず2人ともここに座りなさい」
パパが始めて言葉を発した。
なんだかあらたまって変なの…
「いきなり本題?」
「まぁな。枢は知ってるんだろう?」
「そうだ」
あたし以外の3人は勝手に話を進めてる。理解していないのはあたしだけ。
私だけ仲間はずれ。
正直、いらついてきた。
「パパ、何?あたしだけ話が見えないんだけど…」
………
皆して黙りやがった。最悪・・・