RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-
「この学園でやってける自信、無いわ」
「ハハ。でも俺らが何のために髪染めるの認めてもらえるように海のお父さん説得したと思ってるの?」
かな兄はため息をついた。
「もともとあたしが悪さしてたからこうなったんだよねー。最悪」
あたしは鏡で自分の姿を見た。
「そう。さすがにバレたら大変だろ」
うん…
あたしはレディースだったけど、男よりも強かった。櫂とは同じくらいだったけど・・・
女だからって甘く見られちゃ困るしね。
見くびられんのとかこっちが絶えらんねーし。
見た目が女だから、どうも男装はやるにできなかったってのもあるけど。
髪はロングのストレートで茶色、染める前はダークブラウン。
「かな兄、意外と心配症?」
「俺は優しいんだよ。決して心配性なわけじゃない!」
いや、心配性だな
パパでさえここまでは心配しないし…
廉兄とかな兄は尊敬してるけどね。
あたしに後継者を押しつけたのは絶対許さないけどね。